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五輪の5色は特定の大陸を意味したものでないほうがいい

投稿日 2019年06月25日

五輪のテーブル

 

6月23日は「オリンピックデー」でした。1894年のこの日に国際オリンピック委員会(IOC)がパリエッフェル塔で創立されたことが由来となっています。

 

古代オリンピックは紀元前9世紀から紀元後4世紀まで行われていましたが、長い間開催されていませんでした。そこで近代オリンピックの父と言われるフランスのクーベルタン男爵が提唱し、オリンピック復興に関する国際会議がパリで開催されることになりました。

 

1896年にアテネパルテノン神殿で第1回オリンピック大会を開催することが決議されて、今のIOCが組織されたのです。日本でも毎年「オリンピックデー」には日本オリンピック委員会(JOC)によって、オリンピックコンサートやオリンピックデーランなどのイベントが開催されています。

 

来年に2020の東京オリンピックを控えているので、今年はオリンピックデーだからというよりも、オリンピックの観戦チケットの抽選に当たったかどうかという話題で「オリンピック」という言葉を耳にします。私の周りでも、大学生の女の子が家族で観戦するために抽選に申し込んで、当たってしまい、なんと価格が60万円!家族4人で東京まで行き宿泊すれば80万ほどかかってしまう…。どうしよう…。と悩んでいましたが、その後どうなったのでしょうか…。

 

日本でオリンピックが開催されるのは冬季を合わせると3回目ですが、次はいつ日本で開催されるか分かりませんし、オリンピック独特の雰囲気や興奮を味わってみたいという気持ちは分かりますが、私は個人的には家でテレビテレビで見る方が、アップで見られて詳細も分かるし、解説もあるし、でいいかな…と思っています。ちょっと実際に見てみたいという気も無くはないのですが…。

 

それはさておき、オリンピックを象徴するものと言えば、オリンピックマーク(五輪のマーク)五輪マークですよね。
1920年のアントワープ大会から使用されていて、5つの輪は世界5大陸を象徴しています。
はオセアニア、はアジア、はアフリカ、はヨーロッパ、はアメリカを表すと言われたりしていますが、どの色も特定の大陸を意味したものではないというのが正しいようです。

 

正解ではないようですが、少し各大陸を表す色について検討してみたいと思います。
まず、オセアニアですが、オセアニアはオーストラリアオーストラリア国旗やニュージーランドニュージーランド国旗、メラネシアやミクロネシア、ポリネシアなどの太平洋の島々南の島を含む熱帯の国々熱帯魚が多いです。
その多くが美しい海に囲まれた島なので、になるのも納得です。

 

次にアジアですが、国旗などでは赤が使われることが多いです。日本は朝日を表す日の丸日本国旗です。
中国中国国旗、北朝鮮北朝鮮国旗、ベトナムベトナム国旗、カンボジアカンボジア国旗などに使われている赤は共産主義やその勝利を表す赤。
インドネシアインドネシア国旗やフィリピンフィリピン国旗の赤は独立戦争の勇気の象徴です。私の中ではもとてもアジアの色なのですが、仏教や儒教の世界では黄色が一番高貴な色で、中国では黄色が皇帝のシンボルカラーでした。そういった意味でアジアは黄色というのも頷けます。

 

アフリカはイスラム教発祥の地、中近東あたりはイスラム教を表す緑(サウジアラビアサウジ国旗やイランイラン国旗など)、そして砂漠の多い国々だからこそ、緑に対して憧れと国家建設の目標が込められている緑の国旗(ナイジェリアナイジェリア国旗やケニアケニア国旗、セネガルセネガル国旗、南アフリカ南アフリカ国旗など)がとても多いので、アフリカを表すのはのイメージだったのですが、になっていますね。「もしかして、アジアとアフリカはただ単に人種を表現しただけなのか!?」と思ってしまいました。

 

ヨーロッパは国旗で見ると3色のトリコロールで構成されているものが多いです(フランスフランス国旗、イタリアイタリア国旗、ドイツドイツ国旗、イギリスイギリス国旗、アイルランドアイルランド国旗、オランダオランダ国旗など)。その中でも赤と白はとても多く使われていますし、中世の頃ヨーロッパのキリスト教国金の十字架が派遣した十字軍のシンボルも赤十字だったということからものイメージが強かったのですが、となっています。イタリア国旗の緑は美しい国土を表し、アイルランドのシンボルカラーの緑三つ葉のクローバーも、美しく緑多い風景からきています。ヨーロッパは風光明媚な美しい街が多いのでということにしておきましょう。

 

最後のアメリカは赤ですが、アメリカといっても大陸の話ですので、カナダからアメリカ合衆国、メキシコなどの中米からラテン民族の多い南米まで含んでいます。かなり広い範囲です。
カナダカナダ国旗やアメリカアメリカ国旗は国旗の色に赤が入っていますし、アメリカはパワーの国ですので、パワーを象徴する色、赤のイメージがあります。赤は自分の力を最大限に出させてくれる色で、アメリカでは赤いネクタイのことを「パワータイ赤いネクタイといい、自分の意見を通したい重要な会議などには赤いネクタイをするといいとされています。トランプ大統領は重要な会議や会談の時にはよく赤いネクタイを着用していますよね。
赤道に近い中米の国やラテン民族の多い南米の国は、赤系の色に対する目の細胞が発達していて美しいと感じやすいと言います。ラテン民族はこのような暖色系を豊かに使ったカラフルでビビッドなイメージがあります(カーニバルなんかを見ると)ので、全部をまとめてアメリカはとするのもいいと思います。

 

こうして見ていくと、五輪の5色を特定の大陸を意味したものにしてしまえば、「人種差別だ!」とか、歴史がどうだとか、「この色は自分達のだろう!」とか余計な議論を呼び、平和の祭典としてのオリンピックにふさわしくないものになってしまいそうです。
「特定の大陸を意味したものではない」が正解ですね。決めないほうがいいと思います。

 

さて、23日にはオリンピックデーにちなんで日頃の運動不足を反省し、筋力の衰えを恐れて姪っ子と一緒に筋トレをしてみましたが、まだ筋肉痛になりません…。3日後ぐらいに来るのでしょうか…。「あー老化現象が恐ろしい…」としみじみ思う私でしたポロリ

 

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HADAEMI KYOTO 店長 竹村禎子
カラー&イメージコンサルタント
・文部科学省後援 ファッションコーディネート色彩能力検定1級

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・商工会議所認定 カラーコーディネーター検定(ファッション色彩)1級
・文部科学省後援 色彩士2級

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