カラー

七夕の短冊は色によって意味があるので、願いに合った色を選びましょう。

投稿日 2019年07月02日

短冊と星

 

次の日曜日7月7日は七夕”です。幼稚園の時に、大きな笹笹飾りにみんなで短冊短冊に願いごとを書いて飾り付けた思い出がありますが、小学校以降は特に何をするでもなく来てしまいました。たまにふと「“天の川”が見てみたい!」と思うこともありますが、実際に見れたことはなく、特に七夕を意識することはあまりない感じです。皆さんは七夕に何かされたりしますか?

 

お祭りや商店街のイベントとかで七夕行事を催すこともありますが、そもそも七夕って何なんでしょう…。その起源には諸説ありますが、

(1)もともと日本の神事であった「棚機(たなばた)」
(2)おりひめとひこぼしの伝説
(3)奈良時代に中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)
という行事があわさったものと言われています。

 

棚機(たなばた)とは?
「棚機(たなばた)」とは古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、乙女が着物ピンクの着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれを払うというものでした。 選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、川などの清い水辺にある機屋(はたや)にこもって神さまのために心をこめて着物を織ります。そのときに使われたのが「棚機」(たなばた)という織り機です。 やがて仏教が伝わると、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に行われるようになりました。現在七夕という二文字で「たなばた」と当て字で読んでいるのも、ここから来ていると言われています。
七夕ってどう考えても「たなばた」って読めないので、不思議だったのですが、やはり当て字だったんですね。

 

おりひめとひこぼしの伝説とは?
琴座のベガと呼ばれる織女(しょくじょ)星は裁縫の仕事、鷲(わし)座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星は農業の仕事をつかさどる星と考えられていました。織女(しょくじょ)星がおりひめおりひめ、牽牛(けんぎゅう)星がひこぼしひこぼしです。二人は恋仲になり、夫婦になりますが、二人で一緒に過ごすことが楽しすぎて仕事をしなくなります。織姫が機織りをしないので人々の着るものはボロボロになり、彦星が牛の世話をしないので牛が病気になってしまいました。そこで神様が怒って二人を引き離しますが、あまりの織姫の嘆きようを哀れに思った神様が一年に一度だけ会えるようにしました。この2つの星星は旧暦7月7日に天の川をはさんで最も光り輝いているように見えたことから、中国でこの日を一年一度のめぐりあいの日と考え、七夕ストーリーが生まれました。

 

乞巧奠(きこうでん)とは?
「乞巧奠(きこうでん)」は、中国の行事で7月7日に織女星にあやかってはた織りや裁縫が上達するようにとお祈りをする風習から生まれました。庭先の祭壇に針などを供えて、星に祈りを捧げます。やがて機織りだけでなく芸事や書道などの上達も願うようになりました。

 

平安時代にその話が日本に伝わると、宮中行事として七夕行事が行われるようになりました。宮中の人々は桃桃や梨梨、なすなす、うり瓜、大豆大豆、干し鯛鯛、アワビなどを供えて星星をながめ、香をたいて、楽を奏で、詩歌を楽しみました。サトイモの葉にたまった夜露を「天の川のしずく」と考えて、それで墨を溶かし梶の葉に和歌を書いて願いごとをしていました。とても風流ですね。梶は古くから神聖な木とされ、祭具として多くの場面で使われてきました。

 

江戸時代になり七夕行事が五節句の一つとなると、七夕は庶民の間にも広まり、全国的に行われるようになりました。人々は野菜や果物をそなえて、詩歌や習いごとの上達を願いました。梶の葉のかわりに五つの色の短冊短冊に色々な願い事を書いて笹竹につるし、星に祈るお祭りと変わっていきました。

 

7月7日の七夕の夜、おりひめとひこぼしは待ちに待った「再会」という願いをかなえます。人々は「二人のように、願い事がかないますように」と、短冊に色々な願い事を書いて、笹や竹の葉に飾るようになりました。
冬でも緑を保ち、まっすぐ育つ生命力にあふれた笹や竹には、昔から不思議な力があると言われてきました。神聖な植物ゆえに、そこに神を宿すことができるとも言われています。祭りの後、竹や笹を川や海に飾りごと流す風習には、竹や笹に穢れを持っていってもらうという意味があります。

 

こんな風に広まった七夕ですが、7月7日はだいたい毎年梅雨の真っ最中で、空に雲曇が垂れ込めて、琴座のベガも鷲(わし)座のアルタイルも天の川も見ることができません。なぜこの時期の行事に星?と思っていましたが、旧暦の7月7日は現在の太陽暦で考えると1か月遅れになるそうで、元々は今の8月7日頃に行っていた行事なのだそうです。この時期だと梅雨も明けていて星がきれいに見えたことでしょう。ということは、8月7日に夜空を見れば見えるかもしれませんね。(街が明るすぎて無理なような気がしますが…)

 

短冊にする5色は古代中国に木・火・土・金・水の五つの要素によって自然現象や社会現象が変化するという陰陽五行説の考えがあり、これにちなんだ緑(青)・黒(紫)です。
本来短冊の色はこの5色にするものでしたが、今はピンクがあったり、金や銀があったりしています。
5色の短冊の色にはそれぞれ意味があり、その意味にちなんだ願い事を書くと良いとされています。

 

その意味と、願い事の例を挙げると、
青(緑)→人間力の向上
願い事の例・・・嘘はつかない/人にやさしくする/悪口は言わない/苦手な食べ物を無くす/お手伝いをする/兄弟姉妹と仲良くする
→両親や祖先への感謝
願い事の例・・・両親が健康でありますように/両親を旅行に連れていく/パパ、ママありがとう/パパとママ仲良しでいてね
→友人を大切にする
願い事の例・・・友人との約束は必ず守る/周囲と協調性を持つ/友達をいっぱい作る/みんなで仲良くする
→規則を守る
願い事の例・・・人に譲る気持ちを持つ/困っている人がいたら助ける/時間を厳守する/学校に遅刻しない/宿題を忘れない
黒(紫)→学業の向上
願い事の例・・・資格を取得する/英語を話せるようになる/通勤時間に勉強する/100点を取る/サッカー上達/ピアノ上達/本を100冊読む

 

とこんな感じになります。短冊の色など好みで選べばいいと思われますが、違うんですね。陰陽五行説にちなんだ色は聖徳太子の冠位十二階の色に影響を与えましたが、こんなところにも影響があったとは驚きですびっくり顔。私にとって笹に飾りをつけるのは「商売繫盛」のえべっさんの時だけになっていましたが、今年は七夕に短冊も飾ろうかな(えべっさんの笹につけたら罰があたりそうですねビッグスマイル)。そして、8月7日には夜空を見上げてみたいと思います。

 

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HADAEMI KYOTO 店長 竹村禎子
カラー&イメージコンサルタント
・文部科学省後援 ファッションコーディネート色彩能力検定1級

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・商工会議所認定 カラーコーディネーター検定(ファッション色彩)1級
・文部科学省後援 色彩士2級

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