カラー

最近の信号機の正確な色は“赤、青緑、黄”です

投稿日 2019年08月20日

 

8月20日は「交通信号設置記念日信号機です。1931年8月20日に銀座の尾張町交差点(現在の銀座4丁目交差点)、京橋交差点などに日本初の3色灯の自動信号機が設置されたことが由来になっています。

 

世界で初めて灯火式信号を設置したのはイギリスイギリス国旗ロンドンだと言われています。
1867年にその当時の主な交通手段であった馬車馬車のために信号機が設置されたそうです。この装置は、の2色灯器で、光源としてはガスを使用していました。光源にガスを使っていたため、わずか3週間で爆発事故爆発を起こして撤去されてしまったということです。

 

電気を使用した最初の信号機は、1918年に米国アメリカ国旗のニューヨーク市自由の女神5番街に設置されました。この装置は、の3色灯器で灯色の意味は黄色が「進め歩行者、赤が「止まれ手のひらでストップ、緑が「右左折可右左折矢印だったようです。

 

日本日本国旗で最初の電気を使用した信号機は1930年3月23日に東京東京タワーの日比谷に設置されました。この装置は、米国から輸入されたもので、の3色灯器で、現在と少し異なるのは、 緑及び赤の後に黄色を同時に点灯していたことと、米国のように交差点の中央に設置する中央柱式だったことです。

 

当時、電車トラム以外の通行者は色灯による交通信号を理解できず、なかなか信号に従わない状況でした。このため、交差点の4隅に多くの警察官警察官を連日配置して周知に努め、さらに、信号の意味を一見して分からせるため、青灯に「ススメ」、黄灯に「チウイ」、赤灯に「トマレ」と文字を書くなどして指導しましたが、自動信号が広く浸透するには相当の日数を要したそうです。

 

ここで「交通信号設置記念日」の由来となった1931年8月20日が最初ではなかったのか?と思われた方もいらっしゃると思います。警視庁のHPなどでも“1930年3月23日説”は紹介されているので、どちらが本当か調べてみましたが、分からず仕舞いでした…大泣き

 

この年の12月に、国産第一号の自動交通信号機が京都駅前ほか2ヶ所に設置されました。
この装置で初めて信号灯が今のように交差点の4隅に進行方向に対面して設置されるようになりました。

 

信号の色は「」と認識している私達ですが、なぜこの色になったのか不思議に思われた方も多いことでしょう。
実はこの色は実験結果の上決定されたのです。昔のイギリスで「人間の目目に区別が付きやすく、また見やすい色は何か」という実験が行われました。結果は見やすい順から、となりました。鉄道会社がこの結果を踏まえて、安全の意味を持つ色としてを、危険の意味を持つ色としてを採用しました。しかし、白は時代が進むにつれて街灯街灯が普及したことにより街灯の色と区別が付きにくくなったことで、安全を意味する白は、実験結果の見やすい色三番目であるに変更となりました。
ここでが使われることが決定します。

 

赤は“危険”緑は“安全”を意味しますが、その中間である“注意”を喚起するという色も必要です。そしてこれは中間ということで、色の関係を示す色相環で赤と緑の中間にあたる色であるが採用されました。今では、国際規約によって信号の色はと定められていてこれは世界共通となっています。

 

信号の色は緑なのに日本では「」と言っています。信号機の色はどう見ても緑の範疇の色です。日本に初めて信号機が設置されたときは、今よりも濃い緑に発光するもので、法令上もと謳われていました。
でも、現在は自動車学校や免許更新などで使用するテキストにも「」で進むことが出来るなどと記載されています。

 

緑を青と言うのは、日本特有の青と緑の境の曖昧さ、青という色の範囲の広さが原因です。
青りんご青りんご、青野菜青野菜、青虫青虫、青汁青汁など、実際は緑色なのに青と言います。他にも鮮やかに茂った緑の木々木「青々しい」と表現したり、モンゴロイド人種特有の蒙古斑のある子どものことを念頭に、未熟な人のことを「お尻の青い」と表現しますが、実際蒙古斑の色は緑です。「青あざ」の色も実際は緑っぽいです。日本では昔からのものをとして呼ぶことが多かったのです。そのために信号機のと呼ぶようになりました。
信号機の安全を意味する緑を青と言うのは日本だけで、その他の国ではしっかりと緑として認識されています。

 

信号を「色は緑なのに、青と呼んでいる」という矛盾を是正しようという動きになり、最近の信号機ではかなり青よりの色に変えてきています。これは1993年に青色LEDが量産化されたことが大きく影響しているようです。緑しか作れなかったものが、より青っぽく発光させられるようになったので、呼び名に寄せてきた感じなのですが、国際規約はなので、実際には青と緑の中間の青緑にしている感じになっています

 

また信号機の色の並び順ですが、これは左側からとなっています。
これにもちゃんとした理由があって、危険を意味する赤をドライバーからしっかりと認識してもらうためです。
信号機が設置されている場所の近くの街路樹の枝が伸びて見づらくなったとしても、一番右側に設置されている色は街路樹から一番遠くなりますので、影響が少なくて済むからです。左側通行の日本ならではの順番なんですね。
止まらなければならない場面で危険を意味する赤が見えないというのは最も命の危険どくろに関わります。
そういう理由で一番右側にしているのです。これは有名な話ですね。

 

今から8年ほど前だったでしょうか。私がケニアケニア国旗に行った時に、大渋滞に巻き込まれました。主要道路の大きな交差点なのですが信号機がなく、端では道路工事道路工事が行われているのに、交通整理の人も立っておらずで、あっちからもこっちからも我先にと車青い車が突っ込んできて、前にも後ろにも動かせなくなり、車の中から握りこぶし握りこぶしを振り上げ、怒号が飛び交っているような有様で、一向に車が流れる気配がありませんでした。

 

ちょっとした工事でも必ず交通整理員が立ち、信号も整っている日本に慣れている私にとっては、「何で信号がないの?何で誰も交通整理しないの?」とちょっとしたカルチャーショックした。
5時間以上の遠距離移動の最中でしたので「早く何とかして欲しいな…」と思いましたが、言っても仕方ないのであきらめて、珍しい光景を楽しむことにしましたが結局その交差点を抜けるのに40分ほどかかりましたびっくり顔。信号って普段はあまり意識しませんが、ありがたいものなんだと再認識する出来事でした。

 

「高齢ドライバーの事故」や「あおり運転」などの交通の問題が取り沙汰されている今、「交通信号設置記念日」を機に、信号がある意味と、交通安全を改めて意識する私でした納得顔

 

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HADAEMI KYOTO 店長 竹村禎子
カラー&イメージコンサルタント
・文部科学省後援 ファッションコーディネート色彩能力検定1級

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・商工会議所認定 カラーコーディネーター検定(ファッション色彩)1級
・文部科学省後援 色彩士2級

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