カラー

公衆電話は機能を色で表していました

投稿日 2019年09月10日

赤い電話ボックス

 

9月11日は“公衆電話の日公衆電話です。1900年(明治33年)のこの日に日本初の自動公衆電話が東京の新橋徳利&御猪口上野駅パンダに設置されたことが由来になっています。
日本に初めて設置された頃は「公衆電話」という言葉は存在しておらず、「自動電話」という名称で呼ばれていました。交換手を呼び出してからお金を入れて相手に繋いでもらうという仕組みでした。
昔の映画映画のフィルムなんかでたまに見ることがありますね。

その後1925年にはダイヤル式赤電話になり、交換手を必要としない電話になったことから「公衆電話」と呼ばれるようになりました。

 

最近公衆電話って見かけますか?本当に少なくなりましたよね。ピーク時の1984年(昭和59年)には全国で93万台を超えた公衆電話も、2016年(平成28月年)3月には17万台強までに減少しました。携帯電話ガラケーの普及によって、電話がよりパーソナルなものへと変化した結果です。私の母は携帯を持っていないので、昨年親戚の家に行く際に駅に迎えに来てくれる青い車ということだったのですが、電車新幹線が遅延して、連絡が取りたいのに、公衆電話が見つからず連絡できなかったと言っていました。昔は大きな駅には各入口に2~3台ほどの公衆電話があったものですが、今は見つけようとしても中々見つからないですし、あったとしても、駅の端の端など不便な場所に追いやられている感じです。

 

そんなに台数が減っている公衆電話ですが、なぜ無くならないのか…です。
実は法律によってNTTに設置するように義務付けられています。都市部などの建物の多い市街地高層ビルであれば、500m四方に1台、それ以外の地域では1km四方に1台を必ず設置しなければいけないとされています。
山の中や広大な畑畑や田んぼ田んぼになっているところは公衆電話の設置範囲外で、利益になるかならないかを基準に撤去するかどうかを判断していいということになっています。

 

公衆電話が無くなってしまうと困ることがあります。大きな災害時地震には携帯電話が通じなくなるので、家族と安否連絡などをしたい場合に、比較的つながりやすい公衆電話が必要になります。
そのため、「災害時用公衆電話」という特設公衆電話は密かに増えているそうです。普段は電話機を設置しておらず、いつでも設置して通話ができるよう、モジュラージャックだけを用意しておく公衆電話のことです。電話機本体は普段は倉庫などに保管されているため、姿を見ることはないので、“密かに”増えているのです。

 

公衆電話には色々な色がありますが、皆さんはどの電話を一番記憶に留められているでしょうか。
私は自宅が病院でしたので、入院フロアの廊下の片隅に設置してあったピンク公衆電話です。
大学生の頃、携帯などなかった当時、BFと電話するのに、家の電話では長電話を怒られるのでそのピンクの公衆電話を使っていました(入院患者さんのいない時です)。大量の10円玉10円玉を箱で持っていき、最初に入るだけの10円玉を入れておきます(5枚ぐらいだったかな?)。3分経つと10円が回収される「ガチャン」という音がするので、また1枚入れ足し、というのを繰り返して、1時間以上話したりしていました。もちろん電話が終わったら、電話の後ろのカギを開けて使った10円玉は回収していましたよ
今から考えると、あの電話はなぜピンクだったのか?と不思議になり調べてみました。

 

【ピンク電話】

飲食店などの店内に店舗の運営者側が設置する公衆電話。公衆電話回線を利用せず一般加入者回線を利用していた。

というものだそうです。ということは家の公衆電話は、父が必要だと思って自宅の電話番号以外に一般の回線をもう1つ取得して設置していたものだったということですね。

では他の色の電話はというと、

 

【赤電話】

委託公衆電話、電電公社(当時)が駅や商店その他に管理を委託していた公衆電話のこと。
一般電話と区別するために目立つ赤になった。店頭に置くタイプなので盗難防止のため店などが閉店すると店内にしまわれる。

 

【青電話】

通常の公衆電話、台座に固定されるようになり24時間利用可能となった。
赤電話がこれに交換されていった。10円玉10円玉を10枚入れられるようになった。

 

【黄色電話】

100円玉100円玉が利用できるようになった公衆電話機。
ダイヤルからプッシュになった最初の公衆電話でもある。(最初は黄色でもダイヤルだった)

 

【緑電話】

テレホンカードテレカが利用できるようになった公衆電話。(近年ではこれが一番多く見られます)

 

【グレー電話】

デジタル公衆電話、ISDN回線を利用した公衆電話で緑色のものもある。
10円・100円硬貨とテレホンカード併用のものと、テレホンカード専用のものとがある。
PC、PDAなどの接続用にRJ-45(ISDNデジタルモード接続)とRJ-11(モデムのアナログモード接続)コネクタが用意されているものがある。(これは何のことだかよくわかりません大泣き

 

こうしてどんな特徴の電話なのか分かりやすくするために色で区別していたんですね(でも一般には全然広まっていませんでしたね)。元々電話は黒電話黒電話だったのですが、が登場し、次にという順番だったそうです。赤、青、黄というと、一般的には色の3原色と言われ(厳密には違いますが)その色の違いが分かりやすい3色です。まず大体色で識別していこうという時には最初に上がってくる色たちなので、この3色が採用されたのでしょう。あくまで私の推測ですが、ピンクは赤を薄くしてできる色なので、電話の機能などは赤電話と同じで、契約の形態というか、使用する回線だけが違う電話を赤の仲間であるピンクにしたのではないかと思います。そして赤・青・黄の3色と違いが識別しやすく、好まれやすい色がです。この3色の次に採用される色が緑になるのは当然の流れのように思います。そしてその次は…というと、はっきりと識別しやすい色というと、後はオレンジですが、これは好き嫌いのある色になりますので、グレー(シルバー)へという流れなのかと思います。
シルバーにはモダンな(未来的な)イメージがあるので、デジタル公衆電話のイメージに合うというのも採用の一因だったのではないでしょうか。

 

あまり見かけなくなった公衆電話ですが、災害時やバッテリー切れなどで急遽使いたい時もあるかと思いますので、「普段からどこにあるのかチェックしておいた方がいいな」と思います。また、今のお子さんたちは公衆電話のかけ方が分からないことが多いと聞きます。まず受話器を上げてからでないと、お金もテレフォンカードも入れられないということを教えておいてあげないといけないとか。中には受話器のどこに向かって話すのか分からない場合もあるそうです。スマホi Phoneとは形状が随分異なりますから仕方がないことなのかもしれませんね。

 

私も家の近所にあった公衆電話ボックスがまだあるかチェックしようと思います。時々前は通っているのですが、全く意識してなかったので、あるのかないのか分からないことに驚きですびっくり顔!皆さんも公衆電話の日にちなんで、身近な公衆電話の場所を確認してみるのはいかがでしょう照れ笑い

 

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HADAEMI KYOTO 店長 竹村禎子
カラー&イメージコンサルタント
・文部科学省後援 ファッションコーディネート色彩能力検定1級

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・商工会議所認定 カラーコーディネーター検定(ファッション色彩)1級
・文部科学省後援 色彩士2級

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